昼下がりの音楽会
昨日、銀座王子ホールにて
小高根眞理子先生のVLリサイタルを
聴かせていただいた。
モーツァルト・フランク・チャイコフスキー
サンサーンス・ラヴェル
という盛りだくさんのプログラム。
中でも、
フランクの ヴァイオリンソナタ A-dur は
私の最も大好きな Vl Sonata
循環形式のテーマが
さまざまな部分に光りに当たりながら
エネルギーの発露を求めて蠢き、
感動の終楽章最後の最後で
解き放たれる~ような大曲。
しかし、どこをとっても
技術的にも素晴らしくて、
学生時代に友人達とアナリーゼしては
舌を巻き、
今でも受験生の前で力説し~~
それでも、
そんなところとは違う次元で美しい。
昨日も堪能させていただいた。
この曲の厄介なところは~
ピアノも非常に難しく、
好きだからと言って
(正確には)気軽にパラパラ~と、弾いたり
出来ない点にある。
大学でも‘さらっている’音をよく耳にするが
なかなかどうして困難そう・・・。
それ故にも、
見事に完成した‘フランク’を‘生で聴く’
醍醐味というのが大きいのだ。
本当に、‘いい気分’にさせていただいた。
最後のラヴェルは
Vlの超絶技巧。
さまざまな奏法と音色を全て披露・・という、
聴かせていただく側にとっては
心待ちのラスト。
そして
アンコールのサンサーンス、ロンド・カプリツィオまで
一気に~~
華やかな音楽会だった。
音楽会というと大抵夜だが・・・
昼間の音楽会っていいなあ~~
と、昨日はつくづく。
まず、楽しみな気持ちそのままにわくわくして
出かけられる。
もちろん夜の音楽会でも同じなのだが、
物理的に、夜は、その日一日の疲れがある。
これはもう~~
若くない証拠なのかもしれないが、
やはり専門をかじっている者にとっての‘音楽会’は、
もともと
高級な‘娯楽’の一貫として仕事帰りに立ち寄る~
という性格のものでもないため、
どうしてもクリアな状態で(頭も身体も)聴きたい・・・
と思えば思うほど~~
夜は残念だったりする。
(夜の音楽会に向けて昼寝するほどの年でもなく、
それが許される贅沢な状況にもない)
加えて夜、素敵なひと時が終わって、
会場を後にした瞬間、
現実が襲う。
都心に住んでいないと、
帰りは一体何時になる?
と思うと、余韻を楽しむ余裕がどうしてもなくなる。
そこへいくと~~
昨日は・・
素晴らしいひとときを過ごさせていただき、
外へ出てもまだ明るく、
私も元気。
音楽会でいただいた元気で
久々、ひとりで銀座の町を歩いた。
それがとても心地よかった。
新装して初めて、
ヤマハへ行った。
かつて地階だった楽譜売り場は
3階に移動していた。
久しぶりの銀座ヤマハを堪能し、
帰途についたが~
なんだか一日が
倍にも有意義に過ごせた気がした。
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